バリスタの仕事って実は「コーヒーを提供する」事ではないんです。

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「バリスタ」の業務って何?

皆さん、こんにちは!

西根です。

 

皆様は、「バリスタ」という職業はご存知でしょうか?

なんとなく、カフェにいてラテアート作ってるような人、というイメージが多いかもしれません。

もしくは赤と黒のコンパクトなあの子。

ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ レッド PM9631

 

この大半の方が持たれているイメージは、合っているようで合っていません。

今回は日本バリスタ協会でライセンスを取得した経験から、「バリスタ」という職業についてお話ししてみようと思います!

 

 「バリスタ」の語源

まずは言葉自体を見てみましょう。

「barista」はイタリア語です。分解すると、「bar」「ista」となります。

「bar」バールというのは、日本でいうところのカフェに当たります。

バールはイタリア全体で13万5千ほど店舗があり、通常の店舗だけでなく会社の中や駅ナカ、映画館にあったりもします。それだけ生活に浸透している場所なんですね。

「ista」という言葉は、英語「ist」に直すとわかりやすくなります。

ギタリストやピアニストと同じ言葉なんです。「~をする人」「専門家」といった意味ですね。

つまり「バリスタ」というのは、「バールの専門家」「バールを取り仕切る人」という意味になるんです。

そう、決してコーヒーのプロという事がメインではないのです。

バリスタの業務とは?

①店舗の顔であり、接客のプロである事。

僕はこれがバリスタにとって一番重要だと思っています。

お客様に、楽しんでもらう事。

他の要素は、すべてこれを実現するための手段です。

どこで聞いたのかは忘れてしまったのですが、あるバリスタが

 

「お客様が何も言わずに退店したら私の負け。「美味しかった」と言ってくれたらあいこ。「楽しかった」と言っていただいたら、私の勝ちです」

 

と言っていました。この言葉がとても好きで、だれが言っていたかも忘れてしまいましたが言葉だけは覚えています。

高い技術とホスピタリティを持ち、お客様に幸せを提供する事に自分自身も楽しさを感じられるような、「人が好きな人」がバリスタに向いています。

人の幸せと自分の幸せをリンクできる人は、努力することに抵抗がありません。

②高いクオリティの商品を提供する事

①を達成するためには、もちろん高度な知識と技術が必要になります。

コーヒーやアレンジコーヒーを抽出する技術は勿論、一定のクオリティを維持するためのマシンメンテナンス、原材料の知識、その日の気温や湿度に合わせて調節する技術、さらに商品もコーヒーにとどまらずフードやアルコールについても知識が求められます。

商品を隅から隅まで研究する意欲が求められます。

③店舗の状態をコントロールする事

 店舗のマスターであるバリスタは、店舗を常に清潔な状態に保ち、お客様を迎え入れる準備ができていなければいけません。

設備やマシンの維持も含み、お客様のための快適な空間づくりを行うこと。

若干潔癖?ってくらいきれい好きな人が割と多い印象です。

④店舗の経営者としての知識

お店を管理しているバリスタは、営業をしている以上お金の管理をします。

売り上げはもちろん上げなければいけないですし、店舗運営にかかる人件費などの費用を計算して利益を出すためのプラン作り、スタッフの育成、顧客管理等々・・・

カウンターに立って接客を行うだけがバリスタの仕事ではありません。

まさに店舗すべてのことを把握してコントロールする能力が求められます。

 

 バリスタは、バールの専門家。

と、最初の語源の所に戻ってきます。

つまりは、店舗にかかわるすべてのことについて極めし人が真のバリスタと言える、と僕は思っています。

バリスタの定義は現状日本に存在しないため、名乗ってしまえば知識も技術もなくてもバリスタを名乗ることが出来てしまいます。

僕はそれが悪いことだとは思っていなくて、むしろそれで業界が広まってくれればそれに越したことはないと思っています。

 

これを読んだ方が、「へー、バリスタってラテアート作るだけが仕事じゃないんだな」と

思ってくださればいいかなと思っています。笑

日本はイタリアではないので、日本なりのカフェが広まっていくことが一番いいのではないでしょうか。

コーヒーは、自由なのですから。

西根

 

(うまくまとめたと思っています)

(ご覧いただきありがとうございました!)